開催日 2023年2月11日(土)9時~2月26日(日)17時
開催日
2023年
2月11日(土)9時~
2月26日(日)17時
大会趣旨
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大で日本の福祉を取り巻く社会環境はその影響をもろに受けている状況です。医療、経済、労働、教育などの打撃は大きく、広く日本中が不安の中に落とし込まれた状況も経験しました。これまで、こうした社会状況に対して、障がい、高齢、児童など属性・対象者のリスク別の制度を発展させてきました。しかしながら、一つの世帯に複数の課題が存在している状態(80代の親が50代の子どもの生活を支える8050問題、介護と育児のダブルケア、ヤングケアラー)や、世帯全体の孤立化、虐待など、住民が抱える課題が複雑化・複合化する中で、従来の支援体制ではケアしきれず「社会的サポート」とつながらない負の循環のケースが発生してきました。
このような社会情勢の中で、ソーシャルワーカーに対する期待が今まで以上に高まっています。「地域共生社会の実現」に向けてミクロ、メゾ、マクロレベルの視点から地域住民をはじめ民生委員・児童委員や自治会等との協働は必要不可欠です。また、福祉分野に限らず司法や医療、教育などあらゆる分野の専門職を含めた多職種と連携しながら支援課題を分析し、多様化する社会問題へ対応していくことが重要です。さらに、その対応を支援者や支援機関とつながり続けること(伴走していくこと)こそ、我々社会福祉士に求められています。
奈良大会終了
お礼の言葉
一般社団法人奈良県社会福祉士会 会長 西田 利昭
時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
第30回近畿ブロック研究・研修奈良大会が無事盛会裏に終えることができました。近畿圏内の枠を超えて沢山の方にご参加いただきました。これもひとえに近畿ブロック各府県士会の皆様のお力添えのおかげと感謝申し上げます。同時に、講師の皆様、ご参加くださいました皆様にも厚くお礼申し上げます。
さて、今回のテーマを「共に考え、共に歩む、伴走型支援」~みんなとなら(奈良)できる!誰一人取り残さない社会を目指して~」と掲げました。時代の流れは急激です。ウクライナ侵攻、新型コロナウイルス感染拡大、異常気象、ICT、AIの発達等、世の中が予測のつきにくい状況となっています。福祉を取り巻く環境も変化をし続けています。生活困窮、孤独死、消費者被害など、地域からの孤立を起因とする様々な生活課題が現れ、その問題が多様化、深刻化しています。従来の制度や法の枠組みの中では十分に対応できない制度の狭間への対応など取り組むべき課題も大きくなっています。
これらの問題の中に、つながりにくい社会の一面が現れていると存じます。このような問題に、伴走型支援として稀薄なつながりを改善し、誰一人取り残さないで包み込んでいく共生社会の実現が求められています。これの実現に向けては、多職種、多機関との連携、協働が大切です。今回ご参加くださった皆様方と講演、シンポジウム、実践発表等を通じてつながりができることを切に願っております。
末筆ながら、予定通り大会が開催できたことに感謝申し上げ、本大会に関わってくださいました皆様方の更なるご活躍とご健康を祈念して、お礼の言葉とさせていただきます。
これをもちまして本大会は閉幕し、次回開催大阪社会福祉士会にバトンタッチさせていただきます。
第30回近畿ブロック研究・研修奈良大会 実行委員長 青柳 太三
第30回近畿ブロック研究・研修大会奈良大会は「ともに考え、ともに歩む、伴走型支援~みんなとなら(奈良)できる!誰ひとり取り残さない社会を目指して~」をテーマで、慣れないオンデマンド配信で不安と混乱の中で、奈良県チーム一丸となり無事終了することができました。これまでの近畿ブロックの歴史が切れ目のない連携で29回の大会をつないでいただき、その延長上である第30回の記念大会を奈良県で開催できたことを心より感謝申し上げます。
ご多忙にもかかわらず、想定を超えるご参加を賜り誠にありがとうございました。不慣れなことで不行き届きの点が多々ございましたこと、心よりお詫び申し上げます。
伴走型支援をテーマとした基調講演やシンポジウムの配信、実践による研究発表をご覧いただき、これからの実践に少しでも役立てていただければ幸いです。
最後になりましたが、ご後援・協賛をいただきました各団体の皆様方、近畿ブロックの各関係者の皆様方におかれましてはこの場をお借りして厚くお礼申し上げます。
◆奈良大会 参加者数 467名 ご参加の皆様ありがとうございました。
実行委員一同
大会プログラム
- 大会挨拶
- シンポジウム
- コーディネーター 八木三郎氏(天理大学総合教育研究センター)
- シンポジスト 市川真由美氏(NPO法人無戸籍の人を支援する会)
- 山下総司氏(株式会社IDO介護事業部)
- 谷緑氏(奈良県スクールカウンセリングカウンセラー)
- 基調講演
- 『助けてと言えるまち ―ひとりにしないという支援―』
- 講師 奥田 知志氏(東八幡キリスト教会牧師・認定NPO法人抱樸「ほうぼく」理事長)
- 「研究・実践発表」
- 近畿ブロック賞の発表
- 次回開催 公益社団法人大阪社会福祉士会より皆様へ
- 閉会挨拶
主催・後援・
協賛団体一覧
主催 |
公益社団法人 日本社会福祉士会 近畿ブロック研究・研修大会運営委員会 事務局 奈良大会実行委員会 |
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後援 |
奈良県、奈良県社会福祉協議会、奈良県弁護士会、奈良県司法書士会 リーガルサポートセンター奈良県支部、奈良県介護支援専門員協会 奈良県介護福祉士会、奈良県精神科ソーシャルワーカー協会 奈良県医療社会事業協会、N ネット (順不同) |
協賛団体一覧 (大会冊子掲載順) |
団体名をクリックすると冊子広告が表示されます。 ・社会福祉法人 郁慈会 ・株式会社 イカリトンボ ・社会福祉法人 福住会 特別養護老人ホーム 福住光明苑 ・特定非営利活動法人 Nネット ・有限会社 かつらぎケアサービス ・PMサービス株式会社 クリンマーケティング ・株式会社 ココすまいる ・社会福祉法人平成記念福祉会 ・社会福祉法人晃宝会 ・ゆるりねっこわーく株式会社 ・中央法規出版株式会社 ・株式会社ナチュラル ・いち屋 ・ワンネス財団 ・合同会社ほほえみ ・合同会社しあわせ工房 |
第30回近畿ブロック研究・研修 奈良大会
実行委員名簿
奈良県社会福祉士会会長 | 西田利昭 |
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実行委員長 | 青柳太三 |
副実行委員長 | 大山洋治 |
実行委員 |
雨宮正和 石井秀和 亀井孝直 川崎みどり 北村由起子 樽井直美 中原邦子 備後貴拡 藤田耕嗣 森本喜久 山田祐子 横井扶紗 (50音順) |